笑ってくれますように
「先生……?あれ、いないのかな?」
それじゃあ勝手に使わせてもらおうかな。
ベッドに横になり、カーテンを閉める。
「保健室のベッドって寝づらいんだよな…。」
なんか……妙にだるくなってきた。
風邪っぽい気がする。
「うーん……熱測ってみようかな。」
ベッドから出て、体温計を手に取る。
「冷たい……」
脇に挟むと、金属とプラスチックの冷たさを感じた。
ピピピッピピピッ
「………38.3℃」
どうやら、偏頭痛では無く、風邪らしい。
「とりあえず……寝る努力をしてみるか。」
硬いベッドでも、少しくらいなら寝れるだろう。