笑ってくれますように




「先生……?あれ、いないのかな?」




それじゃあ勝手に使わせてもらおうかな。



ベッドに横になり、カーテンを閉める。




「保健室のベッドって寝づらいんだよな…。」



なんか……妙にだるくなってきた。



風邪っぽい気がする。




「うーん……熱測ってみようかな。」




ベッドから出て、体温計を手に取る。



「冷たい……」



脇に挟むと、金属とプラスチックの冷たさを感じた。




ピピピッピピピッ



「………38.3℃」



どうやら、偏頭痛では無く、風邪らしい。





「とりあえず……寝る努力をしてみるか。」



硬いベッドでも、少しくらいなら寝れるだろう。





< 122 / 197 >

この作品をシェア

pagetop