笑ってくれますように
その後、瀬越の彼女さんに罪悪感を抱きながらも、
私を心配してくれることが嬉しくて。
結局すんなりと家にあげてしまった。
「……で、正直に言ってみ?
何時になったら家族は戻ってくるんだよ。」
父親は12時すぎるだろうし、
母親もワイン好きだから……最低でも11時前に帰ってくることは無いだろう。
となると、残すはあいつのみ。
今日は………9時くらいには帰ってくるかな?
「多分、9時くらいだと思う。」
パジャマに着替えて、既に自室のベッドで横になる私。
「ほぉ。9時ね。」
言いたいことはわかってますよ!
どうせ、嘘ついたのが気に食わないんだろうけど。