笑ってくれますように
「私……恋してる。」
「本当に?!」
みちるは嬉しそうに、私の顔を見て笑った。
みちるが言ったものが恋なら、この気持ちは当てはまる。
だって、瀬越くんのことを見てるだけで、鼓動が止まらない。
出来るだけ、一緒にいたいし、
好きになってくれたら、泣くかも。
「私、瀬越くんのことが好きなんだ……」
「莉乃が初めて好きになった人だね。」
どうやら、私は、17歳になって、初めて恋というものを知ったようです。
高校3年生の4月。
私は、クラスの人気者の彼に、恋をした。