笑ってくれますように



ボフッとソファーに丁寧に寝かされた。



「じゃあ、キッチン借りるから。」




しばらくするとキッチンからは良い匂いが漂ってきた。



でも、食欲がない。





「ほら、出来た。」



美味しそうな、たまご粥を作ってきてくれた瀬越。



食べたいのに、食べられない。




「瀬越……あの。」



「食欲ないのか?……じゃあ、一口でもいいからゆっくり食べてみろ。」




スプーンを口元に持ってきてくれた瀬越。



これは……まさかの「アーン」ってやつですか?!



いくら風邪のせいで、多少素直な私にも限度があるんですよ?!




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