笑ってくれますように



「じゃあ、少しずつ食べれるとこまで食べたら薬飲むぞ。」



瀬越の言葉に頷いて、スプーンでゆっくり食べた。


(ちゃんと自分で食べました。)





「ごちそうさま。美味しいかったです。」



完食……まではいけなかったけど、大分食べたと思う。




「じゃあ、薬も飲めよ。」



瀬越が救急箱から出してくれた薬を、水で流し込む。



「苦い……」



「薬なんだから当たり前だろ。」



瀬越は優しく私の頭を撫でてくれた。





「寝るぞ。」




瀬越が、また私を抱っこしようと近付いて、私が抵抗しようとしたときだった。






「ただいま〜。」





< 137 / 197 >

この作品をシェア

pagetop