笑ってくれますように



近江くんの後ろから現れたのは、瀬越だった。




「お前には抜け駆けしようとした前科があるしな………まぁ失敗したみたいだけど。」



「やっぱり聞いてたんだ?
盗み聞きも覗き見も、趣味悪いと思う。」



「残念ながら、見てはないんだな。」



「すいませんね。あいにく僕は国語より英語の方が得意なもので。」



「英語関係ないし。でも、毎回英語のトップは俺だけどな。」




「英語だけしか得意じゃないんだ?
かわいそうに。」



「ってめぇ」




なんか、すごい言い争ってるんだけど。



2人の間に火花が見えるのは、気のせいだろうか?




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