笑ってくれますように
「まあいいか。二階の端が俺の部屋だから、入っておいて。」
「うん……」
瀬越に言われたとおり、二階に上がって、端の部屋を開けた。
「思ったよりも綺麗……かも。」
男の人の部屋って、あまり綺麗なイメージがない。
でも、瀬越の部屋はちゃんと整理整頓してあった。
「へぇ……」
どこに座ればいいか、わからないので、部屋を見て回る。
本が結構あるんだな……あ、でもよく見ると漫画ばっかり。
「お前……人の部屋でなにやってんだよ。」
物色していると、ドアから入ってきた瀬越が呆れたように言った。
「瀬越って意外と綺麗好きなんだね。」