笑ってくれますように



「まあな。汚い部屋なら、そもそも人を呼ばない。」



まあ、確かにそうなんだけどさ。




「さてと、始めるか。」



「え?」



「え?、じゃないだろ。英語の勉強するために来たんだろ?」




コーラをミニテーブルに置きながら、瀬越は更に呆れていた。




「あ、うん。じゃあ、早速だけど……」



私も、テキストを広げたーーー








「……--で、こうなる。」



「あー……確かに。」




なぜ解けなかったのか、わからないくらいにあっさりと解ける問題の数々。



意外と簡単じゃん。




「ていうか、なんで莉乃は、この問題解けなかったんだよ?」





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