笑ってくれますように
「だって、莉乃が恋をしているバレンタインデーだよ?!
初めてじゃない!」
確かに初めてだけどさ……
というか、嫌な予感がしてきた。
みちるの興奮気味に引きながらも、何かが起こる気がしてきたことを感じた。
「だったら、チョコを作って告白するんだよっ!」
「ええっ?!絶対に無理だよ!」
そんな勇気無いよ!
というか、そもそも受験だしね。
「いいから!なんとしても莉乃は告白するんだよ!」
私は、突然みちるに腕を掴まれた。
「という訳で……まずは今から材料を買いに行くよーーっ!」