笑ってくれますように
「バレンタインのお返しと、一ヶ月記念だから。」
俺は真っ赤な莉乃に、笑いかける。
「か、勝手にキスしないでよね!」
あ…ツンツン娘だ。
「で、でも……ありがとう///」
「なっ///」
いつも以上に素直な莉乃。
今日は、デレの割合がいつもより多い。
「おっおう……じゃあな。」
俺は莉乃の頭を撫でると、歩き始めた。
いつもながら、この瞬間が一番嫌いだ。
「ーーーた、竜哉!気おつけてね!バイバイ!」
………?!
振り返ると、さっきよりも真っ赤な顔の莉乃が俺に手を振っていた。
俺の彼女は……世界一可愛いと思う。
ーおまけストーリーENDー