笑ってくれますように
みちるの言葉で思い出した、あいつのさっきの言ったこと。
『本当にお前は可愛くないな』
「可愛くないなって言われた…」
「瀬越も折角話せたのに、何を言ってるんだか…」
みちるはため息を吐くと私の頭を撫でた。
「自身持ちなさい。莉乃は可愛いわよ。」
みちるの言葉に少しだけど、救われる。
「ありがとう。お陰で元気出たっ!」
「その表情を見せればいいのに。」
それは無理なことだね。
「ていうか、可愛いって本気で言ってるんだからね?わかってる?」
「うん。元気付けてくれてありがとう。」
私の返答に、今度はみちるが不機嫌になる。