笑ってくれますように
「苦労してるね。」
みちるが、うんうんと頷く。
よく今の文章でわかるな……
「航平くんはいいの?」
「うん。部活の先輩に呼ばれちゃったみたい。」
「そうなんだ。」
「……って、話し変えんなよ。」
瀬越は、がっかりしながら自分の席に帰って行った。
「いいの?今チャンスだったじゃん。」
確かに、今はプレゼントを渡す最大のチャンスだった。
こんなところでも、素直になれない私。
「損な性格だなぁ……」
本当に嫌になっちゃう。