笑ってくれますように



「ツンデレって大変だね。」



「ツンデレじゃない。」



別に、ツンツン、デレデレしてないもん。




「昼休みはダメだったけど、放課後、頑張りなよ?」




みちるもそう言うと、次の授業のために自分の席に戻って行った。









あっという間に放課後です。




私は意を決して、瀬越の席へと向かった。




「……瀬越。」



「ん?」




帰ろうとしていた瀬越を呼び止める。





「今日、誕生日だって言ってた……よね。」



「言ったな。」




頑張れ私っ!




「……誕生日おめでとう」




無愛想な言葉と共に、包装されたプレゼントを渡す。




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