笑ってくれますように
翌日になり。
眠い目を擦りながら登校すると、
何故か私の席に彼の姿。
「おはよう。」
何が嬉しいのか、ニコニコしながら、私の席に座る、瀬越。
「朝から、何の用?」
相変わらず、素直じゃない私。
「別に用は無いけど、嬉しくて。」
何が?
何と無く、下を向くと、携帯が入っているであろう彼のズボンが視界に入る。
そして、ポケットから出て揺れる、それを見つけた。
「そんなに、キーホルダー嬉しかったの?」
それは、昨日私がプレゼントしたキーホルダー。
「そりゃそうだろ。」
紐の先に付いているのは、ミニチュア黒猫。