笑ってくれますように
「ん……」
生返事の私の代わりに、みちるが説明する。
「莉乃は、朝起きれるし低血圧でもないんだけど、起きた後1時間くらいはこんな感じなんだ。」
うんうん。
その通りです。
どうも起きた後はぼーっとしちゃうんだよね。
意識が覚醒しないっていうか……
そんなことを考えていたら、食堂の入口に集団が見えた。
きっと彼らだろう。
「逢坂さんは合宿はどこのクラス?」
んーと……確か……
「理系進学Bクラス。」
この声……
後ろから聞こえた声に振り向く。
そいつはさっきまで入口の集団の中心にいたであろう人物。