笑ってくれますように
「……せ、ごし……」
「無防備な姿をすんなよ……」
ため息をつきながら、頭を撫でられる。
「なるほど。君も逢坂さん狙いだったか。」
何かに納得したと同時に、困った顔をした近江くん。
「薄々気付いていたけど、相手が悪いね。」
「なら諦めろ。」
「そういうわけにもいかないんだよ。僕だって彼女に本気だからね。」
よく会話の内容がわからないけど、とりあえず食べ終わったし、片付けよう…
「莉乃、もう行くの?」
みちるも急いで食べて私に続く。
後ろでは男2人が火花を散らせていた…