笑ってくれますように
「ーーーーーこれで終わる。」
気付けば終わった講習。
うん。2日目の講習も頑張った。
「莉乃ーー
「奈緒、明日ね。」
「う…ん。とりあえず、今日はバイバイ。」
奈緒が視線でいいの?と言ってくるが気にしない。
「おい、莉乃
「そういえば、早く戻らないとみちるに怒られる。」
わざとらしく声に出して、聞こえないふりをする。
「いい加減にしないと、夜、部屋に乗り込むぞ。」
「ハイ、ナンデショウカ。」
恐ろしい低い声が聞こえたので、諦めて振り返る。
途端に赤くなる私の顔。