笑ってくれますように



「………もしかして、莉乃?」




謝罪の返事の代わりに返ってきたのは、そんな声。




「何で私の名前………って…瀬越」



顔をあげると馴染みのある顔がそこにあった。




「お前、何でここにいんだよ。」



「べっ別に、瀬越には関係ないでしょ?!」



あ、また……




「うるさいツンデレ。聞いてんだから答えろ。」



うわっ。


機嫌悪い……。




「こっちはただでさえ、こんな暑い中働いてんだぞ。」



「働くって……?」



どうやら、暑い中仕事が忙しいみたいで、機嫌悪いらしいけど……





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