笑ってくれますように
さらに一週間経った時のことだった。
「やばーい。忘れ物しちゃった。」
放課後になり、いったん玄関を出たけど、宿題のプリントを忘れた私は教室に戻ってきた。
教室の中に入った時、驚いた。
瀬越くんが1人で、机で寝ていた。
「ーー綺麗。」
普段、人が集まって騒がしい彼の姿からは想像出来ない姿だった。
「うわぁ……髪の毛がさらさらだ。」
ちょっとだけ触るつもりが、止まらなくなった。
「……なんか、可愛いな。」
寝ている顔は、子供っぽくて可愛いかった。
ーードキドキ