笑ってくれますように



さらに一週間経った時のことだった。




「やばーい。忘れ物しちゃった。」




放課後になり、いったん玄関を出たけど、宿題のプリントを忘れた私は教室に戻ってきた。





教室の中に入った時、驚いた。




瀬越くんが1人で、机で寝ていた。





「ーー綺麗。」




普段、人が集まって騒がしい彼の姿からは想像出来ない姿だった。





「うわぁ……髪の毛がさらさらだ。」




ちょっとだけ触るつもりが、止まらなくなった。






「……なんか、可愛いな。」



寝ている顔は、子供っぽくて可愛いかった。




ーードキドキ




< 8 / 197 >

この作品をシェア

pagetop