笑ってくれますように
「この海の家、俺の叔父さんの店だから、毎年働かされてんだよ。」
わお……
すごい偶然だね。
「それはお疲れ様。それじゃあ頑張って。」
逃げるために話を終わらせ、私は瀬越の横を通り抜けようとした。
「あからさますぎるし、強引すぎ。」
腕をガシッと掴まれ、そのまま引きずられる。
「え?ちょっ、どこ行くの?!」
「いいから。」
全然良くないんですけど。
「……で?お前は何でここにいるんだ?」
抵抗虚しく、連れてこられたのはスタッフルーム。