ロング・ディスタンス
今夜、もしかしたら太一は夜勤かもしれない。そうでなくても不規則な仕事だから、普段は彼の邪魔になりかねないようなことは控え、もっぱらメールで電話のアポをとっている。
けれども今は電話をかけたい。
栞は携帯を取り出し、太一の携帯番号に電話をかける。
数コールで太一が出た。
「長濱です」
「もしもし太一さん。栞ですけど、今話してもいいですか」
「ああ、栞ちゃん。こんばんは」
二人の互いに対する呼び方も今では変わっていた。
「いいよ。今、休憩時間だから」
「今日、お花を受け取りました! 誕生日覚えていてくれたんですね」
「もちろん。栞ちゃんの誕生日はしっかりメモしとかなきゃと思ってね」
「お花、とってもきれいです! 私、うれしいです!」
「そう。喜んでもらえてよかった。誕生日に会えないから、せめてプレゼントを送ろうと思ってね」
「ありがとうございます。サプライズプレゼントのお陰で素敵な誕生日になりました」
「それは良かった」
それから二人は互いの近況について話した。
けれども今は電話をかけたい。
栞は携帯を取り出し、太一の携帯番号に電話をかける。
数コールで太一が出た。
「長濱です」
「もしもし太一さん。栞ですけど、今話してもいいですか」
「ああ、栞ちゃん。こんばんは」
二人の互いに対する呼び方も今では変わっていた。
「いいよ。今、休憩時間だから」
「今日、お花を受け取りました! 誕生日覚えていてくれたんですね」
「もちろん。栞ちゃんの誕生日はしっかりメモしとかなきゃと思ってね」
「お花、とってもきれいです! 私、うれしいです!」
「そう。喜んでもらえてよかった。誕生日に会えないから、せめてプレゼントを送ろうと思ってね」
「ありがとうございます。サプライズプレゼントのお陰で素敵な誕生日になりました」
「それは良かった」
それから二人は互いの近況について話した。