keep dream
22
その日一日、谷原は私と幸人くんを離れて見ていた。
そして何も言わずに自分の家に帰っていった幸人くん。
そして次に日、幸人くんに呼び出された。
「心さん?谷原さんとは付き合ってるんですか?」
その真剣な顔にウソがつけなかった。
「うんん。付き合っては居ないよ。でもそれに近い関係ではあるかな。お互いの家にも泊まるし・・・私の心の中で今は一番身近な人かな。ごめんね」
「そうですか。分りました。もうひとつ聞いてもイイですか?」
「うん」
「じゃあこの前逢った人は?」
雅のことだった。
「あーあ、あいつは昔付き合ってた人。」
「今はどうなんですか?」
「今?」
「うん今」
「雅とは色々あったから、ハッキリ言って消化されてないんだ。今でも」
「やっぱりそうか」
「うん。ホントごめんね」
「いやイイんです。どっちにしてもオレの入り込むスペースはなさそうだから」
「幸人君・・・」
「そんな顔しないで下さい。憧れは憧れのままにしておきます」
「ありがとう」
「でも心さん、谷原さんは違うと思いますよ。心さんのことすごく大切に思っていると思います」
「うん、解ってる。ありがとう」
そう言って別れた。
「谷原か」
あてもなく彷徨って着いた所は
“keep dream”だった。
・
そして何も言わずに自分の家に帰っていった幸人くん。
そして次に日、幸人くんに呼び出された。
「心さん?谷原さんとは付き合ってるんですか?」
その真剣な顔にウソがつけなかった。
「うんん。付き合っては居ないよ。でもそれに近い関係ではあるかな。お互いの家にも泊まるし・・・私の心の中で今は一番身近な人かな。ごめんね」
「そうですか。分りました。もうひとつ聞いてもイイですか?」
「うん」
「じゃあこの前逢った人は?」
雅のことだった。
「あーあ、あいつは昔付き合ってた人。」
「今はどうなんですか?」
「今?」
「うん今」
「雅とは色々あったから、ハッキリ言って消化されてないんだ。今でも」
「やっぱりそうか」
「うん。ホントごめんね」
「いやイイんです。どっちにしてもオレの入り込むスペースはなさそうだから」
「幸人君・・・」
「そんな顔しないで下さい。憧れは憧れのままにしておきます」
「ありがとう」
「でも心さん、谷原さんは違うと思いますよ。心さんのことすごく大切に思っていると思います」
「うん、解ってる。ありがとう」
そう言って別れた。
「谷原か」
あてもなく彷徨って着いた所は
“keep dream”だった。
・