特別番外編・暗闇の鎌・中国人ストーカー
 仕事は23時に終わる。駅に着くのは0時前くらい。


ぽつぽつと、数えられるくらいの人が降りる駅だった。


寂しい静かな階段を下りて、改札を出ると――中国人の、あの彼が立っていた。


一体なにが起こっている? 


怖い……まさかこんな時間まで待っていた?


降りる駅まで、いつの間にか調べ上げていたってこと?


彼の前を、あまり見ないように素通りし、駅前に止めていた自転車へと急いだ。
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