特別番外編・暗闇の鎌・中国人ストーカー
 足で地面を蹴り、抵抗をした。

コンクリートだったので、ただカカトが痛くなっただけだった。


「助けてー!」と叫んでも、駅から降りる人間は、あまりいない。

いたとしても通り過ぎる。


――なんで気付いてくれないの?


タクシーの運転手達は暇そうに、くっちゃべっていた。


そこへ向かって「助けて!! 助けて!!」と今度は叫んだ。
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