特別番外編・暗闇の鎌・中国人ストーカー
 そして出勤の日。先頭よりも二つ後方の車両に変えた。もちろん彼はいない。


――これからこれで良いじゃん。解決! 解決! すぐに着くんだし、問題なし!


ぼんやりと景色を眺めた。

早く着かないかな……。


――ガチャ、ガシャーン、ガチャ、ガシャーン!


うるさいなぁ……。

車両ドアの開け閉めの音って、結構大きな音が出るんだよね。


――え!? 

まさか……?


あの中国人だった。

私を見つけるなり、いつものように背後に立った。
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