think about you あの日の香りとすれ違うだけで溢れ出してしまう記憶がある

彼女

何もない。

マーがどうしているのか、わからない。

ぐっちゃんに、会いたい。

声を聞いたら、顔が見たい。

ぐっちゃんは、私を受け入れてくれるだろうか。

弱気になった私は、ぐっちゃんに甘えたくても、それが叶わない状況にあった。

ぐっちゃんに、彼女ができた。

なんで彼女なんか。

私は激しく動揺する。

今までも、短い期間や、彼女未満な女は2、3人いたような気がする。

でも、今回はなんだか、違う。

ぐっちゃんから進んで彼女の様子を会話に出す。

彼女のために、プレゼントがどうのとか。

彼女のために、レストランがどうのとか。

極めつけに、私と二人で行った店を予約したいから、連絡先を知らないかと聞いてきたのだ。

怒鳴り付けたい衝動に駈られた。


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