ヘビロテ躁鬱女
「口答えするな!!!!」


――ガシャーン!!!!


運ぼうとしたお盆の底を、父は手の甲で払った。


ステンレスのお盆は私の胸へとぶち当たり、小皿は砕ける音を奏でた。


お盆は跳ね返ると、絨毯へ転がり、小さくワワワーンと反響をした。


――なんで? 今、もう一度運ぼうとしたじゃない。なんで? なんでよ!


「キャハハハハハッ!!!! お姉ちゃん早く片付けてよね。破片に刺さりたくないしぃー丁寧にやってよね!」


無言でお盆に、砕けた皿を集めた。


――なんで私はここにいるんだろう……生まれた意味なんてあるのかな――?


いつも、そんなことばかりを思い浮かべていた。
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