ヘビロテ躁鬱女
「……ううん。元々時給が高いのもあるし、次は頑張れだって――」


苦笑いを浮かべた。


「え! そうなの? 上がったとばっかり……今度頑張れば良いよね! そんな月もあるよ!

――それで、愛子は上がったの?」


衣舞はフォローに入り、話題を愛子にすり替えた。


「ああ、そうなんだぁ~!? てっきり狂子さんは堅実にお仕事をしているしぃーアップしたのかとばかり……

ごめんなさい! 愛子ったら本当に気が利かなくてドジっこで困っちゃう!

衣舞ぅ~喜んで! 私も時給上がったよー! 千円になった」


「え!?」


衣舞と私は顔を見合わせた。


なぜ、入ったばかりの貴方が私と同じ時給に!
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