ヘビロテ躁鬱女
 この2人の隣には座りたくない。席を立ち、衣舞の隣へ移動した。


「2人とも、こっちへどうぞ」


苦笑いで誘導した。


――隙を見て、相談すればいいのよね。2人が居たって構わないわ。


「店員さん、こっちこっち! 俺は、えーと……生ビール大と、この焼酎のボトルね。割る用の氷とウーロン茶もお願い。愛子は何にする?」


「私も生ビール、中で」


「かしこまりました」


店員はお通し、おしぼりを置き下がった。


「しかし今日は暇だったよなぁ! 遊んでるような一日だったな」


「そうですね輝さん。お陰でレジはバッチリ覚えましたよ~! 衣舞さんの教え方が上手で本当に助かりますぅ」


「普通よ、普通! しょうがないなぁ~、そんなに褒めるんなら一杯だけ奢るわよ!」
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