ヘビロテ躁鬱女
 新庄さんと付き合うのを止めなかった鉄平……もう答えは出ているじゃない。


グッと涙を堪える。


横溝には、そんな顔を見せたくはなかった。


「あーもう、なにあの二人? 気分を盛り下げるよね! 狂子! 今日はガンガンに飲もう! 

輝さんも付き合ってよね!」


「はいはい」


次々と注がれるお酒を飲み干した。


フラフラと揺れる視界。頭もグラグラとぶれ、なにも考えられなくなってきた。


……なにもかも。


どうにでもなれ――。
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