ヘビロテ躁鬱女
 なにかと私に意見する。


――声が小さい。


――挨拶が遅い。


――さっさと運べ!


なんで同じ立場のアルバイトから、言われなきゃならないのだろう? 


いつもそう思っていた。乱暴な口調が父親を思い出させ、いつも不愉快な気持ちになった。


だけど……その程度でここを辞めるわけにはいかない。


その人の意見を無言で汲み取り、全てを受け入れた。
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