ヘビロテ躁鬱女
 まあまあと言うのは一見まともで、落ち着き、安堵する地位なのかも知れない。


だが私にとっては、より存在を薄くさせたものでしかなかった。


目立たなく暗く、取り得もない。人付き合いも苦手で、自分を出すのが得意でない私。


みんな近寄りがたいと避けて通った。


私の存在なんて本当にあったんだろうか? 


今でも思う。別な人生を歩んでいたら……。


毎日のように後悔の波が押し寄せた。


考えたくないのに、グルグルと思いが回り、頭から離れなかった。
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