ヘビロテ躁鬱女
 それと、もっと一番大事なこと……。


「おはよう! 狂子!」


「おはよう! 衣舞(いぶ)! 寂しかったよー早く着替えて、きてきて~!」


――初めて親友と呼べる女友達が1人出来たこと……本当にそれが救いだった。


彼女、米倉衣舞は先の未来が、うっすらと見える霊力があり、たまにその霊感を頼りにさせて貰っていた。


私はその世界に幼い頃から興味があったので、すぐに打ち解け、本当に息がぴったりだった。


内面も優しく、それに外見も魅力的だった。


茶色の緩やかなウェーブが温和なイメージを引き立て、裏表のない性格に和んだ。


「狂子。この制服、変えて欲しいよね! 魚屋さんみたいで紺色のハッピって嫌じゃない?」
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