ヘビロテ躁鬱女
最後に話をちゃんとしなきゃ駄目よ。


やっぱり……付き合うなんて止めよう――はっきりしなくっちゃ。


「お邪魔します」


上がりこむと、横溝は満足したようにブルタプを引っ張った。


プシューと良い音が鳴り、横溝はゴクゴクと喉仏を動かした。


「お前も飲めよ。さっきは叩いて悪かった……驚かせちゃったな」


お酒を飲む気にはなれなかった。


缶ビールを撫でる、一筋の水滴を見つめていた。
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