ヘビロテ躁鬱女
 されるがまま、無抵抗だった。


「かわいそう」な貴方を、なんだか拒めなくなった。


少しだけ、この人に付き合ってみようか? 鉄平を忘れるまで……。


この家に2人で居たら、幸福な日々を送れるのかな――?


「狂子は俺のモノだ!!!! 渡すものか!!!!」


目蓋をそっと閉じ、幸せの幻想を思い描いた。
< 212 / 417 >

この作品をシェア

pagetop