ヘビロテ躁鬱女
 そんな時は悪循環のように、厨房へ駆け込んだ。


「どうしたの? 狂子。嫌な客でもいたか? 何でも言えよ」


「ううん。違う、少し話をしたかっただけ……」


心とは裏腹に横溝と会話をする。


そうすると、少しだけ心が晴れた。


本当に話たい相手は違うのに。
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