ヘビロテ躁鬱女
「狂子……大丈夫? 鉄平と和歌子はやっぱり付き合っていたんだね。

顔色があまり良くないよ……愚痴なら聞くからね。

あのね、小雪さんが午前番だし三人で飲みに行こうって話をしていたの。駄目?」


「ううん、私もOKだよ。小雪さんと飲みたいもん!」


「分かった! 伝えておくね!」


衣舞の後姿を見送り、しまった! と舌打ちをした。


彼であるはずの、横溝の存在をすっかり忘れていた。
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