ヘビロテ躁鬱女
 鉄平が和歌子の視線に気づき、こちらに白い歯を見せた。


本当なら私に向けられるはずの笑顔。


鉄平は隣にいる私に気付き、目を合わせると通常業務に戻った。


ズキッと痛む心臓。


このヒリつく思いは、いつまで続くんだろうか……。


「鉄平、狂子が好きだったから忘れようと必死なの……だからそっとしておいてあげてね」
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