ヘビロテ躁鬱女
「知っているって、なんのこと?」


愛子は鼻息を荒くし、腕を組んだ。


「付き合っているんでしょう? 輝さんと」


「……はぁ?」


――なんでこの女が知っているの? 大嫌いなこの女が、 なぜ!


「なんでって顔をしているわね? 答えは、かーんたんよー! 私相談されたのよぉ~輝さんに。

どうして付き合っていることを隠すんだろうってさ。輝さんに同情しちゃう……

あんた、鉄平に知られたくないんでしょう?」
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