ヘビロテ躁鬱女
「こんな綺麗なおっさんはいないでしょ。ねぇー小雪さん?」


「なによ、狂子も突っかかるわねー?

あ~しかし、やっぱりいいよね! 午前番! 店長ばかりずるいと思わなーい?」


宝塚の男役のように、綺麗な顔付きをしている小雪さんは、かなりストレスが溜まっているようだった。


「まったく、私はこう見えても若いんだからね! 遅番ばっかりだとお肌に悪いわよ」


不満を吐き出すかのように、ビールを口に運んだ。
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