ヘビロテ躁鬱女
「久しぶりの午前番で気づいたけどさぁー

以前と店のムードが全然違うわね? もしかして、なにか遭った?」


ドキッとして衣舞の方を見たが、衣舞は不思議そうな表情だった。


「特別なことは、なにもないよね? 狂子」


「う……うん」


「本当? 狂子。貴方ならなにか知っているでしょう? 今日だって鬱憤が溜まってそうな感じだったわよ?

あの子……愛子が来てからかしら? 店が変わったのは。

だとしたら明日から少しだけ、また空気が変化するのかな――」
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