ヘビロテ躁鬱女
「まぁまぁ衣舞。そんなことを言わないの! 私達と同じ20歳じゃないの? 見た目は若いよね。

そうだ、歓迎会を開かない? お酒交えるのが一番手っ取り早いよねー!」


お喋り好きの和歌子も会話に加わる。私達3人は、絶妙な仲の良さだった。


「和歌子は飲みたいだけでしょう! でも、その意見に賛成。朝まで皆と一緒に居られるなら私はOKだよ。ほんと、家に帰りたくないの!」


実家を思い出し、また嫌な気分になった。


「また狂子の家が嫌々病が始まった! その愚痴も聞くから、飲み会の件は決定ね!

皆にこっそりと話を回しておくから安心して。新庄さんは恐いから最後かな。ふふふっ」


和歌子が含み笑いをする。


その横で衣舞は、じっと森園愛子を見つめていた。
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