ヘビロテ躁鬱女
「分かった。分かったから……」


黙って付いて行くしかなかった。


輝は自転車を動かしながらも、背後にいる私を何度も振り返り確かめた。


どこにも行かないように監視をしているの……? 


――今頃鉄平は、なにをしているのかな……


空を見上げると、大きな金色に輝く満月が私達を照らしていた。
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