ヘビロテ躁鬱女
「重くないよ。俺、鍛えてるし! 膝でも肩でも、どこでもどうぞ」


両膝をぽんぽんと叩く鉄平。安らぐ低音ボイス。


思わず膝の上に頭を乗せる。


頬から体温を感じ、股に腕を絡ませた。徐々に伝わる適度な温度に、ほんわかと心が休まる。


「和歌子って甘えん坊だったんだね。店では俺の方が甘えキャラなのに」


「……鉄平の前では、猫のように甘えちゃうの」
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