ヘビロテ躁鬱女
「教育係は新庄、お前さんが頼む。面倒を見てやってくれ」


「かしこまりました! 俺、新庄新。22歳宜しくね! それじゃあ……テーブルの番号から、まずは覚えていきましょうか」


「はい! 森園です! 宜しくです!」


新も、いつもは滅多に見せないスマイルを作り、満更でもない様子だ。


「狂子さん。あの子は確かに可愛いですけど、俺は狂子さんが一番です」


鉄平までもが会話に加わった。


新人が入ってくるとなると、噂話に花が咲くのは世の常だ。


「鉄平は女の子なら、誰にも言うから信用できませぇーん! 

……ん? 衣舞どうした? やっぱり、なにか引っかかるの?」
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