ヘビロテ躁鬱女
 弓のように仰け反る体。


上手い具合に、何度も使用される弓矢。


打つほどに苦しく、切なかった。


「……鉄平、好き、好きだよ」


飲んでいたアルコールが全身に回り熱くなる。


やがてその温度が平熱を取り戻した頃、静かな寝息が聞こえてきた。
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