ヘビロテ躁鬱女
 軋む階段を下り、冷蔵庫の元へ一直線に歩く。キッチンに辿り着き、常備してある500mlのミネラルウォーターを取り出した。


「……生き返るぅ!」


声を出した瞬間、腕の痣が痛んだ。


一つの痛みに気づくと、あちらこちらにある数箇所の痣も、悲鳴を上げ疼きだした。


「足も痛いなぁ、これじゃあ仕事が辛いよ……」


腕の大きな青痣をしげしげと見る。


――もう別れないと駄目だよね……


「狂子か? 狂子、帰って来たのか?」
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