ヘビロテ躁鬱女
 あの男は、私を虫けらのように貶した。


体はボロ雑巾のように殴られ、痣ができ、とても新婚夫婦とは思えないほど、ずさんに扱われた日々だった。


彼が私に投げる言葉一つ一つが、ガラスの破片のように、私の心を突き刺した。


私が一言でも言い返すモノならば、それは倍となり、暴力で報復された。


力で思い通りに操られる人間がいるんだと、生まれて始めて気づかされた。


凶器を使い、反撃を試みるがそれは大した攻撃でもなく、腕を捻り上げられ、また倍に暴力を奮われるだけだった。


――お前は馬鹿だ! お前が全部悪い!
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