ヘビロテ躁鬱女
「ふぅーん」


――お腹の中にいた子供を殺したのかな……両親も私のことを、そうすれば良かったのに。


「小雪さんならお前を庇えるけど、店長だとそうはいかないだろう? 

明日は出た方がいい。結婚祝いの飲み会もあるそうだから、少しは憂鬱な気分も晴れるんじゃないか?」


「……そうだね」


言われてみれば、そうかも知れなかった。ずっとこうしている訳にはいかない。


鉄平にも会い辛いけど、私が撒いた種だ。仕方が無い……
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