ヘビロテ躁鬱女
「分かりました。ありがとうございます……」


「何だかよそよそしいわね? 狂子と私の仲でしょう? 今日は飲み会もあるんだし、ストレス発散しちゃいましょう。

私もまた、いつ午前番になれるか分からないんだしね。さぁー行った行った」


小雪さんに明るくお尻を叩かれ、少しだけ身が軽くなったような気がした。


――そうだ。こうやって一つづつ誤解を解いていけば、きっと伝わるよね……あ、鉄平


少し先にいた鉄平と眼が合った。また逸らされるかと思ったが、真っ直ぐと見つめ返してきた。


――どうしよう。身動きできない。
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